下記の工事が、発注者様を始め、関係者各位の多大なるご支援・ご協力を頂き、無事完成いたしましたことをご報告申し上げます。これからさらに安心・安全な郷土作りに貢献し、技術の向上に努めてまいります。
≪工事概要≫
工事名 | 道路災害防除(交付金)工事(上里R4-2工区) | |
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発注者 | 鹿児島県 熊毛支庁建設部 建設課 道路維持係 | |
主任技術者 現場代理人 |
松崎 茂明 | |
工期 | 令和4年8月1日~令和5年3月27日(239日) | |
請負金額 | 約2,760万円 | |
工事内容 | アンカー工 | N=11本 削孔φ115㎜ (L=187.0m) |
受圧板工 | N=12基 | |
枠内充填工 | N=48基 | |
横ボーリング工 | N=7本 削孔φ 90㎜ (L=235.5m) | |
足場工 | アンカー足場(286空m3) 横ボーリング足場(304空m3) |
≪上里2工区の工事紹介≫
本工事は、国土交通省の推奨する防災・減災・国土強靭化のための5か年計画に伴う政策の一環として、主要地方道である県道57号線沿線の安全・安心な通行を保障するために計画された「のり面の補強工事」として行われたものです。当該地の気象条件として、比較的多雨地域にあたりコンクリートのり面の内側における水位の変動も考えられ早急な対策が望まれる工事でした。
このため、初めに地下水位を下げるための横ボーリング7孔(L=187.0m)の削孔を行いました。その後、地盤の安定を望む目的でアンカー工事を行いました。当初設計においては、削孔対象地盤は泥岩を通過し砂岩層にアンカーを定着させる予定でした。しかし想定された地盤が意外にも深く、比較的軟弱層が続いて難しい地質への対応に苦慮致しました。
この時限られた時間の中、発注者様との協議の上アンカー体長を伸ばす等、弊社の持つ長年の実績と高度の削孔技術を駆使して慎重な削孔が行われました。結果、無事故・無災害の内に工事終了できました。又、当地は、比較的緩やかな傾斜とはいえ「のり面」自体が、上段部・中段部・下段部とそれぞれにいびつな傾斜角度を持ち、アンカー体を支える受圧板設置に工夫を重ねました。その際にも現地状況の見直しを始め、長年の経験に裏打ちされた技術を駆使して施工にあたり、受圧板の設置を苦心しつつも無事終えることが出来ました。このことは、発注者様を始めのり面工、足場工、アンカー工のそれぞれの担当者からご協力頂いたことにより無事故・無災害の内に施工ができたと思います。この経験を次につなげ、さらなる技術の向上に邁進していき、国土強靭化に向けて今後とも技術の向上を目指してまいります。
記事執筆:工事部 松崎茂明
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