下記の工事が、発注者様をはじめ、関係者各位の多大なるご支援・ご協力をいただき、無事完成致しました事をご報告申し上げます。今後も、安全・安心な郷土創りに貢献できるよう、技術の向上に努めて参ります。
≪工事概要≫
工事名 | 県単道路整備(改良)工事(本別府R5-3工区) | |
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発注者 | 鹿児島県 南薩地域振興局 | |
主任技術者 | 新塘 一弘 | |
現場代理人 | 川俣 大輔 | |
工期 | 令和6年3月27日~令和6年9月12日(170日間) | |
請負金額 | 約1,200万円 | |
工事内容 | 法面保護工 | モルタル吹付工 163m2 植生基材吹付工 730m2 |
落石防護工 | 落石防止網工 330m2 |
本工事は現在も継続して行われている、県道29号「石垣加世田線」の拡幅に伴う法面の保護を目的とした工事です。
「石垣加世田線」は南九州市頴娃町から南さつま市加世田本町まで南薩地区を縦断する形で整備されており、日々多くの方に利用されている道路ですが、一部に狭隘な区間が残っており、本工事もその区間の整備に含まれます。
本工事において弊社が実施した内容は、先行工区において行われた法面の切土成形面の保護を目的とした吹付工事と、法枠の中詰め材(ぐり石)の飛び出しや落下を防止する金網の設置工事です。
吹付工事においては、切土が施工途中での実施期間となったこともあり、法面からの転落の可能性が通常より高く、ロープ高所作業における親綱の確実な固定はもとより、ロープを使用せずに法面へアプローチできるよう仮設道を設けたり、転落や飛散防止のための柵を設置したりなどの安全対策を行いました。
植生基材の吹付については、周辺環境との調和を重視し先行工事で使用された種子と同種のものを使用する工夫を実施しました。
モルタル吹付については、施工箇所上部の山から大量の雨水の流れ込みが確認されたため、吹付面積を増やし、雨水が吹付面の表面を流れていくように工夫を行いました。
落石防護工については、落石の防止はもちろん、より美しい仕上がりとなるよう心掛け施工を行いました。
また、地域貢献活動として施工箇所周辺の清掃活動を行いました。
工事全体を通して、雨の多い時期での施工であったこと、今年は早い時期から気温が高くなり熱中症のおそれが高かったこと、施工箇所の真下に一般車両の往来が常時あったことなどの特性を踏まえ、日々の点検や対策等に注力し、ゼロ災害で工事を終えることができました。
工事の施工にあたり、周辺住民の皆様や工事関係各位のご協力・ご指導を賜り、無事工事を終えることができましたことを、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
記事執筆:工務事業本部 川俣大輔
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